カンボジア訪問記(その4)+タイ:BKK滞在
カンボジア訪問記(その4)+タイ王国:バンコック編でございます。
今回でこのシリーズは最終回です。
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。
カンボジアは東南アジアの中でも決して裕福な国とは言えず、進出してくる外国企業は、ユニクロさんのように安い労働力を求めて進出しています。
主要な輸出品目は、第一にに衣類が77.8%で、あとは鉱物資源や天然ゴムや材木等の天然資源だそうです。
対して主要な輸入品目は、石油製品や、タバコ、オートバイ等々です。
いつの日にか、この輸入品目に廃車ドットコムの優良自動車中古部品も出せないかな… などと考えつつGDP比では26倍以上の東南アジアの優等生と言われる、
タイ王国へ帰路の為に向かいました。タイに訪問した事が無いという同行者の為に一日観光をかねてタイの自動車中古部品市場に行きました。
あいにく日曜日だったためか、普段は人と物を運搬するトラックやバイクが往来する、バンナー地区のチェンコンと呼ばれるエリアも閑散として休日モードでした。
ちなみにチェンコンとは、“中古”を意味する言葉だそうです。
建設中の建物も多く、活気あふれる市内
カンボジア国際空港
空港の入り口付近は送迎の人々で賑わっています。
しかし、チェックインカウンターは閑散としています。 カンボジアからタイに向かう国際便なので3時間前くらいからはチェックイン出来ると思っていましたが、実際にチェックインできたのは、1時間半前でした。東南アジア特有のアジアンタイムか! そんな感じで、一路タイ王国は、バンコックへ移動です。
夕方の飛行機でタイに入国したので、ホテルに着いた頃には、既に暗くなっていましたので、ホテルの部屋から夜景を撮影。 やはりプノンペン市内よりもバンコック市内の方が明るい。タイ王国は人口6789万人で、通貨の単位は、バーツ(THB)大体、100円=31バーツくらいです。 人種はタイ族75%、華人14%で残りはインド系、マレー系、カレン族、モン族等々多様な感じですが、タイの最大の特徴は“微笑(ほほえみ)の国”でしょう。 とにかく、人が良いです。それはトヨタを始めとして、ホンダ、いすゞ自動車、日産自動車、日野自動車などの自動車関連企業の多くが進出してだけでは無く、 空調メーカーのダイキン等家電メーカーの日系企業が進出している事からも読み取れると思います。
バンコックの楽しみは。。。。 食にあります!
蟹のカレー炒め(プーパッポンカリー)「プー(蟹)」「パッ(炒る)」「ポン(粉)」 「カリー(カレー)」これは、美味い!
タイのトゥクトゥク(サムローとも言う)
カンボジアのツゥクツゥク
さて、四輪車業界の我々に遠いような近いような乗り物が、“トゥクトゥク“でしょう。 上段左がバンコックのトゥクトゥク。上段右がプノンペンのトゥクトゥク。 似ていますが、何かが違います。分かりますか?バンコックのトゥクトゥクは単一車両ですが、プノンペンのトゥクトゥクは複車両で、 二輪車が荷台を牽引しているスタイルなのです。歴史的にはオートバイで荷台を引くスタイルが古くからあるそうで、 タイでも田舎の街では牽引式のトゥクトゥクが走っているそうです。タイのトゥクトゥクは、日本の軽トラックのエンジンを改造して搭載されています。 東南アジアの国々ではタクシーの様に便利に走り回っています。しかしタイでは近代化と共に規制がかかり、最近では観光客用の見世物としての交通手段になっています。 もう、新車のトゥクトゥクは販売されていないそうです。
トゥクトゥクの代わりは、二人乗り!
つまり、時代の流れと共に廃車から流用パーツで作成された車両であるトゥクトゥクも姿を消して行く事になったのです。 現在の代わりに市民の足は、“バイクタクシー”である。バイクタクシーはオレンジ色のベストを着ているので、 バス亭やBTSの駅付近には乗り場がある他に、流しのバイクタクシーも走っています。ただし、料金メーターは無いので、 目的地を告げて値段交渉をする必要があるので、筆者はあまり乗った事がありません。 アテンドして頂くタイ人に交渉して乗らないと不安ですからね。一方で経済成長が著しいタイなので、 バンコック市内はどこらかしこも渋滞だらけ。トラック・バス・乗用車にピックアップトラック等々で、 通勤時間帯だけではなく慢性的に市内道路が渋滞していますので、バイクタクシーはとても有効な乗り物と言えます。
バンナーの自動車中古部品市場
日曜日なので閑散としている
タイ料理の“サテ”(焼き鳥)屋も暇そう。。
ラッカバァーン工業団地もお休みでした。
筆者は、廃車ドットコムFacebookでも何度かレポートしたとおり http://ow.ly/qV4xO http://ow.ly/qV4Ch
http://ow.ly/qV4Hk タイの、お取引様への訪問をしています。
しかしタイ訪問が初めてと言う同行者が居たので、旅程の都合上日曜日でしたが、チェラコーン大学付近の自動車中古部品市場と、
スワナプーム国際空港近くのバンナー自動車中古部品街と、ラッカバァーン(Lat krabang)と言うフリートレードゾーン(FTZ)に見学しに行きました。
ちなみに数年前は税金の掛からない保税区であるラッカバカーンに日本から送られた日本車がカンボジア等に多く輸出されていました。
時間の都合もあり、バンコックでの視察は駆け足になりました。
涅槃仏の顔面…「廃車するならドットコムじゃ」
光輝く巨大な涅槃仏
川を走る船、エンジンは小型トラックのを流用
暁の寺(ワット・アルン)
訪タイが初めての方の為に、観光も致しました。
ワット・ポー(菩提の寺)や、エメラルド寺院、暁の寺。バンコックでの観光には欠かせませんよね。
筆者が注目するのは、チャオプラヤー川を走る船舶ですが、よく見るとエンジンは日本車のディゼールトラックのエンジンを利用して、
駆動装置のミッションか伝達させるプロペラシャフトの先にスクリューを装着して、走らせていました。これは、まだタイのモータリゼーション発達前に普及したものであります。
日本の自動車中古部品は目的外の使用方法で必要とされたのです。
また有名なタイフードで世界三大スープに上げられる、「トム・ヤム・クン」の日本訳語は、「トム (煮る)」、「ヤム (混ぜる)」、「クン (エビ)」となりますが、
数年前にニュースになった、養殖エビ投資事件を記憶されている方はいますでしょうか?
当時、エビの養殖池に空気循環を促す装置として廃車から取り外した自動車中古部品である「電動ファン」(主にラジエター補助装置として冷却装置の一種)を
必要とするから大量に購入したい等々の怪しげなオファーもありました。
しかしタイ人の海鮮好きや流用している知恵をみていると、本当にあるかも知れないと思ってしまう程ですね。
今回のカンボジアと、タイ訪問をして思うのは、人々が知恵を凝らしてボルトオンで取り付けられる純正新品部品では無く、
安価で品質の良い自動車中古部品を、さまざまな形に変えて取り付けて利用する姿でした。お客様から私たち、
“廃車ドットコム”に頂いた大切な愛車は丁寧にリサイクルして、必要とする国々の人々に送り届けるのが私たちの使命だと、改めて実感する視察となりました。
パーツやメタル資源として再利用し国内外に販売!
車解体の資格を持つ廃車.comの工場と直取引だから高く買取れる。
すでに払った31,600円の自動車税も返ってくる。
(4月に廃車/1,600cc普通自動車)