「これから中古車を購入しよう!」と検討する際に、みなさんは車のどの情報に最も目がいくでしょうか?
・デザイン
・キズの程度
・年式
・走行距離
・乗り心地
・用途
・燃費
・価格
などなど、すぐに思いつくだけでもこれだけあります。
みなさんも、これらの情報を組み合わせて、最終的に「この車を買うぞ!」と中古車購入を決めたことがあるのではないでしょうか?
どうしても欲しいデザインの車だったら、多少のキズがあっても、予算が少しオーバーしても良いと思う人もいるでしょう。
また、「動けばなんでもいい…」と、低価格の中古車や、燃費を重視して購入する方も多いと思います。
中古車選びの基準は人それぞれ違っていますね。
ここで1つ、みなさんに質問です。
Q.欲しいデザインの中古車が決まりました。予算は100万円です。あなたならどちらを購入しますか?
①価格:120万円/走行距離:5万キロ
②価格:80万円/走行距離:10万キロ
いかがでしょうか?
質問の回答に少しでも悩んだ方、そんなあなたにこそ読んで欲しいのが、この記事です。
中古車を選ぶとき、気になる重要ポイントとして、走行距離があげられます。
しかし、私たちが思うように、走行距離が少ない車=良い車なのでしょうか?
一昔前から言われているように10万キロを超えた車は本当に寿命が近いのでしょうか?
ここでは、そんな疑問にお答えしていきます!
それでは、レッツゴー!!
車も使用すればするほど、劣化が進んでいきます。
走行距離が多ければ、それだけ車の部品の劣化や消耗も進んでいると言えるでしょう。
経年やメンテナンス不足によって劣化が進行してしまうとこのようになることも
そうなれば、車の修理・消耗品の交換をする機会も増え、当然お金もかかります。
「10万キロを超えたから、そろそろ車も変え時だな…」
「10万キロを超えているから、この中古車の購入はあきらめよう…」
このように、車にとって「走行距離が10万キロ」というのが、ひとつの区切りになっているように感じます。
走行距離が10万キロを超えると、どのようなリスクがあるのでしょうか!?
しかし!
車の技術も日々進歩し、品質や耐久性が向上している今、
走行距離が10万キロを超えた車に乗ることに、一昔前と同じリスクが伴うのでしょうか?
「車の寿命って何年くらいなのだろう?」と、考えたことがある方も多いと思います。
一般的によく、10年間で10万キロと言われていますが、これはもう昔の考え方です。
では、なぜ今でもこのようなことを耳にするのでしょうか?
この考え方については“昭和の時代”までさかのぼります。
当時の車は、10年間で10万キロに達するまでに、大きな故障が起こらない品質の車を開発することを目標に作られていました。(昭和50年代後半の平均使用年数は約8.5年)
この自動車メーカーが当時掲げていた「10年間で10万キロ」という品質目標が現代でも根付いており、「走行距離10万キロが車の寿命」と一般的に思われているようです。
しかし、今と昔の車では比べものにならないほど、品質も性能も向上していますよね。
それでも昔と同じく、今でも10年間で10万キロなのでしょうか?
そんなわけがありません!
では、現代の車の寿命ってどれくらいなのでしょうか?
昭和時代の車のエンジンや車体の耐久性は、10年を目処に作られていました。
ですので、10年・10万キロを迎える頃には、車は劣化し不具合も多く現れます。
10万キロを区切りにタイミングベルトの交換、また当時はマニュアルミッションが主流でしたので、クラッチ板の交換なども必要となり、高額な部品代や修理費を考えると、「買い替えた方が良い」と思う人が多かったと思われます。
タイミングベルト
クラッチ板
昔と比べ、車体性能・塗装技術などが比べものにならないほど向上し、タイミングベルトはチェーンに変わり、マニュアルミッションからオートマやCVTが主流となり、機械式の構成部品も電気式に変わっています。
また、自動車ディーラーや中古車ディーラーでの保証内容が充実していることなども、車の寿命を延ばしている背景となっています。
では実際に、現代の車の寿命はどれくらいなのでしょうか?
出典:一般財団法人自動車検査登録情報協会「わが国の自動車保有動向」
この資料は乗用車の平均使用年数の推移を表しています。
平成28年の乗用車の平均使用年数は12.76年。
10年前から+1.66年、20年前からは+3.48年と、少しずつ増加していることがわかります。
しかし、この資料はあくまで平均使用年数なので、実際の車の寿命となれば、さらに延びることは明白ですね。
ここで言えることは「10年・10万キロ」は、もはや車の寿命ではなく、車を買い替える1つの区切りとして考えた方が良いことがわかります。
では、さらに車の寿命を延ばすには、どのようにすれば良いのでしょうか?
そう!メンテナンスです。
「車検にはお金がかかるし、それにどこも悪くないのに…」
車検を受ける時期になると、このように思う方は少なくないと思います。
しかし、車検を受けていない車で道路を運転することはできませんよね。
運転をしていて、自分では「悪いところはない」と思っていても、点検によって故障が見つかる場合、思いのほか部品が消耗していたなど、普段なかなか気づけない箇所も、車検時に発覚することが多いですよね。
事前にトラブルを回避し、車の寿命を延ばすためには、車検は欠かすことができません。
しかし、車検を受けているだけで本当に安心・安全なのでしょうか?
そう思っているのであれば、それは間違いです!
なぜなら車検では、車検時に法律で定められた【保安基準】に適合している箇所を検査するだけなので、次回の車検までその車が故障しないという保証などは、どこにもないのです。
ですので、運転者はもちろん、同乗者や歩行者を事故や怪我などのトラブルから未然に防ぐには、日頃から車のメンテナンスを行うことが大変重要なのです。
「メンテナンスといっても、どこを点検すれば良いのかわからない…」
そうですよね。 自己点検なんて、自動車教習所で少し教わったくらいですもんね。
では、どのような箇所を自分で日常的にメンテナンスすることが可能なのでしょうか?
今回は、10万キロを超えた車にぜひやってほしいメンテナンスをご紹介します!
車の性能や機能は年々向上しています。
特別なメンテナンスをしなくても、10万キロ以上走る車もあるくらいですからね。
しかし、それはごく一部の車のおはなし。
やはり長く大切に乗るためにはメンテナンスは必要不可欠です。
定期的にエンジンルーム内の確認を!
10万キロで寿命というのは、一昔前のことと言いましたが、まったくメンテナンスされていなければ、10万キロを迎える前に寿命がきてしまうことも十分にありえます。
それとは反対に、十分にメンテナンスされていれば15万、20万キロと乗り続けることも可能です。
ですので、ぜひ長く快適に車に乗りたい方は「壊れる前に直す」ことをおススメします。
それでは、自分で簡単に点検ができるものをご紹介していきましょう。
エンジンは車にとって大変重要な部分です。
人間に例えれば心臓にあたります。心臓は血液が無ければ機能しませんよね!
車にとって、この血液の役割をはたしているのがエンジンオイルです。
血液が汚れて流れが悪くなると、体に異常が出るのと同じように、
エンジンオイルが汚れると、車にも大きな異常を起こしてしまう要因になります。
オイルが汚れるとエンジンの機能が低下してしまう
では、車のエンジンオイルはどれくらいを目安に交換すれば良いのでしょうか?
雑誌やカー用品店などでは「5000kmごと・半年ごと」などと、見たり・聞いたりしたこともあると思いますが、車の取扱説明書を確認してみると「15000km または 1年ごと」と、長めに記載してあることも多いです。
取扱説明書にはこのように記載されている
では、「適正なエンジンオイルの交換時期はどれ?」 と、判断に困った方は参考にしてみてください!
【一般的な交換時期は、通常の使用】
15000kmまたは1年ごと
【シビアに車のコンディション保ちたい場合や、ターボ車・ディーゼル車・軽自動車など】
5000km~10000km
この距離を目安にした交換をおすすめします!
しかし、この交換時期はあくまで一般的なもので、車種や使用状況によって異なってきますのでご注意を!!
10万kmを超えたとしても、タクシーなどがそうであるように、こまめにオイル交換をするなどのメンテナンスをしっかり行っていれば、15万km~20万kmと、車の寿命が延びる可能性は高くなるはずです!
これらの数字を参考に、自分のカーライフスタイルに合った、オイル交換時期の目安を決めてみてはいかがでしょうか?
10万kmを超える車で、重要なポイントの1つがタイミングベルトです。
一般的には「8万km~10万kmで寿命がくる」と言われている部品です。
最近の車はタイミングベルトからタイミングチェーンに変わり、交換の必要はなくなりました。
タイミングベルトの場合は、切れてしまったらエンジンが停止し、走ることができなくなってしまいます。
タイミングチェーン
タイミングベルトは、車の使用環境や普段のメンテナンスなどで、劣化状況も変わってきます。
「キュルキュルキュル~」と、音をたてて走っている車とすれ違ったことはありませんか?あの音こそ、「タイミングベルトが劣化していますよー」と、伝えている症状の1つなのです。
走行中に切れてしまったりしたら、事故に繋がってしまう恐れもあります。
また、修理費用も多額になってしまいますので、10万kmを超えてもまだ交換していない場合には、できるだけ早めの交換をおススメします!
車にはエンジンの振動や、走行中の衝撃を緩和させるための緩衝材がいろいろ箇所に使われています。
特にエンジン・足回りには多くの緩衝材が使用されている
これらの部品はゴムでできているので当然劣化します。
「エンジンの音がうるさくなったな…」
「足回りから変な音がする…」
「走行中の振動や衝撃が大きくなった気がする…」
このようなことが気になった場合は、緩衝材の劣化が原因かもしれません。
そのまま放っておくと、車を痛めてしまう要因になってしまいますので、しっかりとチェックが必要です!
劣化が進むとヒビ割れや切れが
写真のように、ゴムの劣化によってできたヒビ割れ・切れなどが確認できた場合には特に注意が必要です!
エンジン始動や、多くの電装品に電力を供給するために必要なのがバッテリーです!
「バッテリーがあがってしまった。」
「セルモーターが回らない…」
こんな経験がある方も多いのではないでしょうか?このようにバッテリーにも劣化や寿命があります。
バッテリーの点検も定期的に!
性能で違いはあるものの、一般的に2年~3年がバッテリーの寿命と言われているのですが、使用状況や走行環境などによっても変わってきます。
・車に乗る頻度が極端に少ない場合
・消費電力が大きい電装品やアクセサリーを付けている
・エンジンの始動回数が極端に多い
などなど、バッテリーの寿命を短くする要因はこれ以外にもたくさんあります。
最近ではメンテナンスフリータイプのバッテリーが主流となっていますが、それでもバッテリー内の溶液が減らないということではありません。
液不足はバッテリーの劣化を進め、減った状態で使い続けると寿命を縮める要因となってしまうので、しっかりとチェックが必要です!
また、充電状態を確認できるインジケーターが付いているバッテリーも多くあるので、合わせて確認していきましょう!!
バッテリーのインジケータを確認してみよう!
バッテリーもメンテナンスを十分に行えば、寿命が延びる可能性は格段に上がります。
バッテリー交換は、性能やサイズ等によって大変高額になる場合があります。
定期的にメンテナンスを行って、長く使いたいですね!
車を止める働きをするブレーキ。
このブレーキがとても重要なことは、言うまでもありませんよね!
その重要な役割を担っているブレーキ関係の部品には、意外と多くの消耗品が含まれています。
その中でも特にチェックしてほしいのがブレーキパッドです。
ブレーキペダルを踏むことで作動し、摩擦によって車のスピードを落としたり、止めたりします。
タイヤの回転を摩擦力で止めるのですから、当然消耗しますよね。
ブレーキパッド
ブレーキパッドが消耗すると、減速しようとブレーキを踏んだ時に「キーキー」といった音が聞こえることがあります。
このキーキー音は、ブレーキパッドにはパッドセンサーというものが付いていて、パッドが減ってくるとこのセンサーがブレーキローターに当たり、音が出るしくみになっています。
しかし、音が出てすぐに交換できれば良いのですが、なかなかそうはいきませんよね!
事前にどれくらい消耗しているのかを確認しておきましょう!
キャリパーの隙間からブレーキパッドの残量を確認
ブレーキパッドの残量は、ホイールの隙間から確認することができます! 見えない場合もあるので、その時はタイヤを外して確認してください。
パッドの残量が約3mmで「キーキー音」が出てくるようになっているので、この箇所の厚さを確認してみてください。
その時「残量が少ないな」と、思ったら早めに交換することをおススメします!
車に乗っていて「エアコンが効かない」なんて経験はありますか?
エアコン関係に不具合があると、このような症状が現れます。
エアコンの冷たい風が出てこないときは!
エアコンの吹き出し口から冷たい風が送られてこない原因として考えられるのがエアコンガスです。
このエアコンガスが不足してしまうと、エアコンの効きが悪くなってしまいます。
このエアコンガスは、徐々に接続部の隙間などから抜けていきます。 ですので、長く車に乗っていると、急に「エアコンが効かなくなった」なんてことが起こってしまうのです。
そこで、エアコンガスの量を確認する方法をご紹介します!
車のボンネットを開けると、エアコンのコンプレッサー回り、エアコンコンデンサー回り、もしくは、そこから繋がっているエアコンパイプ上にサイトグラスというものがあります。
サイトグラス
ここにある「のぞき窓」のようなところから、勢いよく白い気泡が確認できるときは、ガスの量が不足しているというサインです。
確認方法は以下の通り
①エンジンをかける
②エアコンのスイッチをONにする
③内気循環に設定
④風量を“中”程度にする
⑤温度設定を最も低くする
この手順でサイトグラスをのぞいた時に、細かな気泡が少量もしくは何も見えない場合、ガスの量は適正だと判断できます。
しかし白い気泡が目立つようであれば、ガスの量が不足していることになりますので、ガスの補充や漏れている箇所の修理が必要となります。
一度確認してみてはどうでしょうか!?
これまでお伝えしたとおり、走行距離が多い車や年式が古い車など、その使用頻度によって劣化や消耗しやすい箇所を取り上げましたが、メンテナンスを細目に行うことによって、その車の寿命を延ばすことができることはお分かり頂けたと思います。
また、壊れてしまってから修理するよりも、壊れないようにメンテナンスをすることによって、高額な修理費用や維持費などを抑えられることも十分に考えられます!
とは言っても、やはり10万キロを超えてくると、車のいたるところが消耗したり、劣化したりしてくるので、メンテナンスや維持費などには、どうしてもお金がかかってしまいます。
特に車検では、検査ラインを通過しなければなりません。
それには、車体・ヘッドライトなどの灯火類・タイヤの状態・メーター類・排気ガスに足回り等々…。
これらの箇所に不具合があれば、検査に合格することができず、その車を運転することができなくなってしまいます。
また、新車登録から13年経過のガソリン車、11年経過のディーゼル車の場合は、【自動車税】【自動車重量税】が割り増しになってしまうのです。
例えばその違いは、1,000cc超~1,500cc以下のガソリン車で、通常34,500円の自動車税が、13年経過で39,600円になり、自動車重量税は、24,600円から30,000円へと増額してしまいます。
それに合わせて、修理箇所が多ければ多いほど費用がかかってきます。
これが外車だった場合、国産車とは税金の面では同じでも、部品代や工賃は国産車と比べると高額になる傾向があるので、さらに修理費・維持費がかかることも考えられます。
外車はお金が掛かる!?
あまりに高額な場合は「車検代にこれだけ支払うならば、車を買い換えよう」なんて考えてしまいます。
維持費の面からみても、やはり日頃のメンテナンスの重要性が感じられますね!
走行距離10万キロが車の買い替えを考える1つの区切りになる場合は多いと思います。
「この車を売って、新しい車の頭金にしよう!」と思う人もいれば、 「10万キロを超えているし、値段なんてつくのかな…」と不安に思う人もいるかと思います。
では、実際に10万キロ超えの車には、どれくらいの価値があるのでしょうか?
中古車を買うときも売るときも、年式と走行距離は、その価格を左右する大きな要因になると言えます。
基本的には、年式の古い車・走行距離が多い車ほど、価格が低く設定されています。
しかし、中には走行距離が多くても、しっかりメンテナンスがしてあり状態が良い車もあります。また、古い車でも走行距離が少ない車だってあります。
では、「中古車を買うときに、年式と走行距離のどちらに重点をおけば良いの?」という質問には、様々な考え方があるので、一概に「こっちの方が良い」とは言いきれません。
そんな時は、標準走行と言われる「1年で1万キロ」を1つの判断基準にしてみてください!3年経過で4万キロ~5万キロを走っていたら少々過走行だと考えられますよね。
このような過走行と考えられる車の価格は低い傾向にあります。
これは車を買うときも、売るときも適用されます。
もちろん、車のメンテナンス状態やコンディションなどでも大きく価格は変動するのですが、まずは「1年で1万キロ」を基準とし、車の状態・価値を判断してみてはいかがでしょうか?
車を売却する際には、その価値を決めるために査定が行われます。
どうせ売るなら、できるだけ高く買ってもらいたいですよね?
しかし、これにも様々な条件が関わってきます。
中古車販売店が購入した車を再販するときに最も重要なのが「リセールバリュー」です!
車の再販価値を指数化したものをこのように呼びます。
通常、新車で購入してから3年後の売却価格の数値を指す場合が多く、3年で3万キロを基準として車を査定し、売却価格を決定します。
この場合、新車販売価格の40%~60%ほどになることが多いようですね。
もちろん、人気車種やコンディションが良い車などは高く買ってもらえる可能性が高くなります。
過走行や不具合箇所がある場合には、その度合いによって減額されていきます。
では、車を査定する際は走行距離以外に、どのような箇所をチェックするのでしょうか?
車を売却する際に、走行距離が重要なポイントになることはお分かり頂けたと思います。
それ以外にも車を査定する際には、チェックするポイントがたくさんあります。
【外装】
簡単に言ったら見た目ですね。同じ車種でも人気のカラーであれば、価格が高くなる傾向にあります。
その他に、事故による修復歴、キズや凹みなど修理が必要な箇所が多ければ多いほど査定金額は下がってしまいます。
人気度やキズの程度によっても査定金額は変動する
【内装】
シートのスレ具合やフロアマットの汚れなどが該当します。
たばこの焦げあとやキズ、色あせ、においなどもチェックされます。
長年の使用によって、スレやヨレが出てきてしまう
【タイヤ】
消耗品であるタイヤも査定時には重要なチェックポイントの1つです。
タイヤの溝の深さが1.6mm未満になるとスリップサインが出てきます。そうなると交換が必要となり、マイナス査定になってしまいます。
【車検】
車検までの期間がどれくらい残っているかも重要なポイントになります。
特に1年以上車検が残っている場合には、プラス査定のポイントになる場合が多いです。
この他にも、エンジンや足回りの調子、車に付いている装備品なども重要なチェックポイントになります。
このように、たくさんのチェックポイントを通過して車の価値が決まっていきます。
「想像していたよりも、高く買ってもらえた!」と、なれば良いのですが、なかには「値段が付かない」「査定金額0円」なんて車もあるのです。
では、それはどのような車なのでしょうか?
それは、【年式が古い】【走行距離が多い】【事故車】【人気のない車種】【訳ありの車】などなど、これらに該当してしまう車は“中古車としての価値が無い”と判断される可能性が高いのです。
特に、10万キロ以上走行している車の場合、1年で1万キロの基準をもとに考えても、10年以上経過している計算になります。
【年式が古く、走行距離が多い】となると、よほどの人気車種でもない限り、中古車としての売却は難しくなってきます。そうした場合、車を処分(廃車)する必要があります。
「査定金額が0円」「値段が付かない」となった場合、車を処分するという選択肢が出てきます。しかし、「いざ車を処分する」となった場合に、どのようにしたら良いのでしょうか?
こうなる前に廃車も検討してみよう!
ここでは、「査定金額0円」と言われた車を、できるだけお得に処分するためにはどのような方法があるのかをご紹介していきます。
インターネットで「廃車」と検索すると、【廃車 高価買取り】【廃車 無料査定】などの文字が並びます。
そのほとんどが、中古車買取り店などで「査定金額0円」と判断された車でも、買取りしてもらえることがわかります。
「査定金額0円」 「廃車をするには費用がかかる」と言われた車でも、買い取ってもらえるとなれば、次に乗る車の購入費用の足しにもなり助かりますよね!
車種によっては、0円の車が数十万円になることもあります。 また、【引取り費用 無料】や【廃車手続き費用 無料】など、サービスが充実しているところも目立ちます。
見積り無料・廃車手続き無料など、サービスも充実している
「廃車には処分費用がかかる」と言われた車が、【買取り】となればその差は歴然ですよね。 査定0円の車でも、あきらめずに問合せをしてみる価値は十分にあるので、まずは電話やメールで査定をしてみましょう!
出来るだけお得に廃車するために、いくつかのポイントを確認してみましょう!
まずは、最寄りに廃車買取り店があるのかを調べてみましょう。
場所が遠ければそれだけ経費もかかるので、廃車買取り査定時の金額が下がってしまう場合もあります。
また「遠いから行けない」と言われてしまう可能性も考えられるので、できるだけ近いほうが、後のやり取りなどを考えても良いと思います。
しかし、その時に注意したいのは、車の解体には“自動車リサイクル法”に則った作業が必要です。
単に「近いから」だけではなく、“自動車リサイクル法”の許可を受けている会社なのかをしっかり確認しましょう。
さらに、電話やメールで問い合わせをした際に、廃車になるまでの流れや、書類関係、税金等の還付金についての説明をしっかりとしてくれることも重要なポイントになります。
「廃車引取り費用は?」 「廃車手続きは?」 「税金の還付金は?」
などなど、廃車にする際に気になることや、心配なことなどは納得がいくまで質問しましょう!後々、トラブルになるようなことを避けるためにも大変重要です。
買取り金額はもちろんですが、しっかりとした説明や、対応のスムーズさなども踏まえて廃車買取り店を選ぶことが、最もお得な廃車のしかたではないでしょうか。
廃車買取り業者の多くは、その車から取り外した部品を【自動車リサイクルパーツ】として、生まれ変わらせ、再利用しています。
そのような背景を考えると、10万キロを超えている車であっても、しっかりとメンテナンスがされ、キレイな状態であったならば、廃車をするときに買取り金額がプラスになる可能性があります。
「年式が古い車だから」「走行距離が10万キロを超えているから」「キズや凹みがたくさんあるから」などと諦めることはせずに、将来車を売却する時や、廃車にする時のことを考え、日頃からメンテナンスをして、車を大切に使っていきましょう!