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箱車レース最高峰『Super GT』について
SUPERGT

皆さんこんにちは、静岡大学自動車部です。
今回のテーマはズバリ、箱車レース最高峰『Super GT』です。

プロドライバー達が凌ぎを削るレース。
メカニックの息の合ったピットワーク。
チームごとに魅せる計算された戦略。
様々な見どころは多くのファンを熱狂させます!

そんな魅力あふれるSuper GTを、今回は皆さんに知ってもいたい。
もっと楽しく見てもらいたい。
そんな想いで、Super GTの基礎や重要なポイントを紹介していきます!

① Super GTとは

2004年まで行われていた全日本GT選手権(JGTC)のリニューアルとして、2005年より始まったFIA公認の国際レースシリーズです。

レースは年8回行われます。各レースの順位ごとに与えられるポイントの合計で、チャンピオンが決まります。獲得したポイントに応じて、車両にハンデを課す「ウェイトハンデ」や、燃料の量を制限する「リストリクター」を採用しています。

シリーズ内での連勝はかなり難易度が高いです。他のシリーズレース同様クラス分けがあり、「GT500」クラスと「GT300」クラスという2つのクラスが存在します。

GT300とGT500

【GT300】

レース車両の国際規格FIA-GT、Super GT限定のレース車両規格JAF-GT、さらにマザーシャシーと呼ばれるJAF-GTベースの特殊規格、3つの異なった規格の車両が参加するクラスです。

GT300の「300」は、レース発足当時のクラス規定による最高出力が300PSだった、ことに由来します。しかし、現在はクラス規定がFIA GT3に準拠したものになっています。このため、現状の最高出力は500PSを超える、ともいわれています。

参加できる車両規格が多いため、参加する車両も様々です。国産車7車種、海外車7車種の14車種計29台!思い思いのメーカーを応援する方も多いです。

車両の基本的な部分は市販車と大きくは変わりません。このため、エアロパーツの開発も大きな投資の必要がないのです。参加している大半のチームが、メーカーからの支援のない「プライベーターチーム」です。

チームごとにスポンサーは多種多様です。近年ではアニメをはじめとした、サブカルチャー関連とのタイアップチームが多くみられます。そのため世界的にも珍しい、本気のレースを見せる「痛車」がいます。

このクラスでの見どころは、3規格それぞれが持つ個性の違いが、コースやセクターごとに強く出るところです。
直線での最高速に秀でるFIA-GT。
コーナーの強いJAF-GT。
車重の軽さでタイヤ消耗の少ないマザーシャシー。
この要素は各チームの戦略にも影響していきます。

オープニングラップを終え、スタートしていくGT300の車両達

オープニングラップを終え、スタートしていくGT300の車両達

【GT500】

GTの上位クラスです。NSX、GT-R、LC500の3車種のみが参加します。GT300とは打って変わり、各メーカーのワークス活動が活発です。毎レースごとにエアロパーツの開発をすることがあるほど、競争が激しいクラスです。こちらの名前も、クラス発足当初の最高出力が500PSだったことに由来します。

GT300は市販車ベースのレースカーだったのに対して、GT500の車両で市販車と似通った部分はもはや外見だけです。当初はサスペンション、シャシー、ブレーキなど、パーツの殆どがGT500専用に開発されたものでした。

これは、各メーカーが巨額の開発費を投じて車両の開発を進めたため、市販車のパーツでは耐久性も強度も、レースでは使用できなくなりました。そこで2009年より、フォーミュラカーの基本的な仕様を参考に、規格の再編が行われたのです。

シーズンを追うごとに車両の開発が激化してゆきました。そしてついには、プロトタイプレーシングカーと肩を並べる程の性能になりました。そのため2014年にDTM(ドイツツーリングカー選手権)と規格を共通化したのです。

その結果、3車種共通の制限項目が設けられました。車両性能自体の大きな開発ではなく、パーツごとの細かい開発に限られるようになったのです。3車種とも日本車ではありますが、現在の規格が海外の規格に準拠するため、全車左ハンドルです。

550PSか、それ以上が出ているエンジンはなんと、スーパーフォーミュラで使用される2.0Lのターボエンジン! 排気量からは到底考えられないパワーを引き出すこのエンジン。各メーカーの意地とプライドをかけた珠玉の一品です。

「NRE」と呼ばれるこのエンジンは、重量が85㎏と驚くほど軽い。それだけでなく、今まで使用されたエンジンより、約100PS近く高い性能を誇ります。

このクラスでの見どころは何といっても、各メーカー同士の白熱したレース。
絶対王者GT-R。
レクサスが誇る新技術の結晶LC500。
MRの系譜を継ぐNSX。

開発コンセプトは違うといえど、レースで勝つことを目標に作られた3台のバトル。メーカー間の争いだけでなく、メーカー内の仁義なき戦いにも発展します。

②今季注目チーム&ドライバー

【GT500クラス注目チーム】

≪No.23≫ MOTUL AUTECH GT-R

Super GTの主人公とまで呼ばれる、日産陣営の大黒柱となるチーム。
ドライバー2人の安定した速さや、参戦チームの中でも随一の速さのピットワーク。
そしてGT-Rの潜在的な能力が相まって、絶えず上位に君臨し続けます。
常に勝ちを意識した積極的なレース姿勢から、Super GTでは絶大な人気です。

ホームストレートを走り抜けるGT-R

ホームストレートを走り抜けるGT-R

≪No.1≫ KeePer TOM’S LC500

ドライバー2人の合計年齢はなんと47歳!
昨年史上最年少でチャンピオンを獲得したこのコンビがステアを握る、若く勢いのあるチームです。今年も早くから安定的な速さを見せており、既に2回も表彰台に上がるなど、着実に結果を残しています。

≪No.100≫ RAYBRIG NSX-GT

レジェンドドライバー高橋国光監督率いるホンダ勢筆頭チーム。
今年から元F1ワールドチャンピオン「ジェンソン・バトン」を迎え、開幕戦ではタイヤ無交換の奇策で、見事表彰台を獲得しました。第3戦では、46㎏のウェイトハンデを抱えながらも2番手でフィニッシュ。見事ポイントリーダーに浮上しました!

【GT300クラス注目チーム】

≪No.0≫ グッドスマイル 初音ミク AMG

世界的にも稀な痛車でレースをするチームです。チームとしては過去に2度のチャンピオンを獲得しています。ドライバーは2012年度から変わらない谷口信輝と片岡龍也。この2人は、Super GT以外のレースでも、実力の高い中堅ドライバーとして活躍しています。

車両を飾る初音ミクの人気かドライバーの人気か、はたまたチームとしての強さ故か、GT300クラスのチームとしてはかなりの人気です。サポーターも大勢います。(因みに私もミクファンです)

≪No.25≫ HOPPY 86 MC

GT300で猛威を振るうマザーシャシー勢の筆頭チーム。
昨年までの青が基調のカラーリングから一転、きれいなピンクへと変わり、一際目立つ86を扱います。初参戦から今年で4年となるマザーシャシーの強みである軽さを生かした、タイヤ無交換作戦を多く決行します。ライバルをコース上ではなく、ピットワークで追い向く異色のチームです。

≪No.30・No.31≫ TOYOTA PRIUS apr GT

エコカーの代名詞でもあるプリウスを、なんとレースカーにしてしまったこれまた異色のチーム。
過去にもハイブリッドカーで参戦するチームもありましたが、現存するのは#30、#31のプリウス2台だけに。甲高いエキゾースト音が特徴のこの車両には、市販車と同じくハイブリッドシステムが搭載されています。
あまり速そうなイメージがないプリウスですが、第2戦の富士では表彰台を獲得しており、ハイブリッドカーらしからぬ実力を秘めています。

特徴的なエキゾースト音を放つプリウス

特徴的なエキゾースト音を放つプリウス

≪No.61≫ SUBARU BRZ R&D SPORT

86の兄弟車でありながら、マザーシャシーではなくJAF-GTとして参戦するBRZを扱う、SUBARUのワークスチーム。

WRCから撤退したワークスの新たな活動の場として、2011年まではレガシィ、2012年以降はBRZで戦っています。エンジンは、長年SUBARUのレースの要となっている「EJ20」を搭載。しかし今年に入ってからトラブルが続出。EJ20を乗せたBRZが走るレースは今年が最後かもしれない、と噂されています。

【GT500クラス注目ドライバー】

<ジェンソン・バトン>

知る人ぞ知る、元F1ワールドチャンピオン。
昨年は第6戦の鈴鹿1000㎞レースで、TEAM MUGENのドライバーとしてスポット参戦を果たし、大きく注目を浴びました。今年からフル参戦となり、初戦から表彰台を飾る大活躍で、大いにファンを沸かせました。

<小林 可夢偉>

バトンと同じく、今年から参戦するドライバー。
F1世界選手権、全日本スーパーフォーミュラなど、様々な入賞経験を持っており、華やかな活躍を期待されていました。
しかし第1戦では12番手、第3戦では途中リタイアと、なかなかに厳しい戦いを余儀なくされています。今後巻き返して上位に上がってくるのか、期待が高まる選手です。

<フェリックス・ローゼンクヴィスト>

同じく今年から参戦するドライバー。
電気自動車のフォーミュラカーを扱うフォーミュラEで、幾度となく表彰台を獲得し、全日本スーパーフォーミュラ選手権でも、表彰台の経験がある選手です。
他のレースとの関係上、テスト走行を十分に行えなかった背景がありながら、初戦は4番手、第3戦は5番手と、早くも表彰台に迫る成績を収めています。

【GT300クラス注目ドライバー】

<松井 孝允>

現在86MCでの経験が最も豊富なドライバー。
一段と癖の強い86MCの軽さという、メリットを最大限生かした走りは、タイヤ無交換という奇策を、チームの十八番となるまでに洗練させています。

初参戦の2015年第6戦のSUGOでは優勝。続く2016年にはチャンピオンを獲得など、参戦当初からもその強さを見せつけています。GT500への昇格も期待されているドライバーです。

<道上 龍>

今年からGT300に参戦する、NSXを操る中堅ドライバー。
過去にもドライバーとして参加していた経歴を持っており、2015年と2016年には監督として、GT500のチームを率いていました。解説役としてもSuper GTに関わっていたことがあり、個人的には頑張ってほしいドライバーです。

③Super GTの見どころ

【タイヤメーカーの開発戦争】

通常のレースでは、タイヤは「ワンメイク(1メーカーのみ)」です。これにより、タイヤによるアドバンテージを無くすようになっています。

しかしSuper GTでは、チームごとにタイヤメーカーを選ぶことができます。もちろんメーカーによって「得意なコンディション」や「使い方」があります。だからチームの戦略の一つとして、重要な要素となっています。同じ車両でも、タイヤによって成績も大きく違ってきます。

【ウェイトハンデ制による性能制限】

毎レースごとに、それまでに獲得したポイント数に応じたウェイトを搭載します。これにより、シリーズ内で同じチームが勝ち続けることが、難しくなります。

GT500クラスは100㎏、GT300クラスは50㎏がウェイトの最大積載量です。それ以上のウェイトは載せられません。GT500ではウェイトが50㎏を超えると、エンジンへの燃料供給量を制限する「燃料リストリクター」が採用されます。この制限によって、毎戦ごとの車両性能の拮抗を図り、より面白いレースを実現させています。
稀にこの制限を物ともせずに優勝するチームがいます(笑)。

【レースだけじゃない!Super GT】

レース以外にも、様々な見どころがたくさんあります。
サーキットにあるイベント広場では、各メーカーやスポンサー企業がブースを設けています。各チームの応援グッズや、なかなか見ることのないレースカーを、間近で見ることができます! 運が良ければ乗れるかも⁉

さらに、チーム監督やドライバーのトークショーも予定され、レースへの意気込みや、チーム同士の裏話なども聞くことができます。

実際に展示された2016年仕様のRC-F

実際に展示された2016年仕様のRC-F

いかがだったでしょうか?
今回はSuper GTについて紹介しました。

日本最大規模のレースながら、まだまだ成長を続け、魅力を増していくSuper GT。

TV中継で見るものいいですが、やっぱり生で見たほうが迫力もあります!
とても興奮します!

実際に見に行った私も、その魅力にハマってしまいました(笑)。未経験の方は、これを機に興味のあるレースへ観戦に行ってみてください!私も仲間が増えるとうれしいです!

(執筆:静岡大学自動車部)

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