愛車の異常を感知せよ!(1)|警告灯から分かる異常
愛車が何かおかしい!自動車も機械である以上、いつかは不具合を起こし、最悪の場合は故障という流れにつながってしまいます。車のオーナーが悪い場合もありますが、一般の人間では避けきれない事情も多くあるのです。しかし、ほとんどの場合は普段から注意深く乗っていると、何かしらの異常に気付くことも多くあります。
ここでは、運転席のメーター各種付近にある警告灯を中心に自動車の異常とその修理パターンについて確認していきたいと思います。中には本当に簡単なものもありますが、油断せずチェックしていただけますと幸いです。
色んな種類の警告灯がある
私たちがすぐに異常を感知できるものとして、運転席のメーター類付近にある「警告灯」があります。警告灯は自動車によって多少デザインや検知できるものは異なります。しかし、そのほとんどが運転者に注意を促すもの、機械の異常を知らせてくれるものです。
自動車にはいろいろなセンサーや回路が複雑に入り組み、今の乗り心地の良い製品を作り出しています。一つでも何かおかしいことになってしまうと、そこからさらに他の部分に影響が出ることも多いです。
普段点灯しない警告灯が点灯した場合、何かしらの異常が発生していると考えていいでしょう。中には一過性のものもありますが、放置していると大きな故障に発展することもあるので、一度ディーラーなどでチェックを受けるようにすると安心です。
まず、普段から点灯している、あるいは状況によって点灯している警告灯についていくつかご紹介しましょう。これらは私たちに安全の確認を伝えるものであり、直接故障につながるものではありません。しかし、それが異常に点灯していれば、何かしらの不具合を伝えるものもあります。
(1)サイドブレーキ(パーキングブレーキ)
ほとんどが「!」を丸く囲った外観で表示されています。通常は、サイドブレーキを引いたときに点灯するもので、サイドブレーキを引いていますよという印です。この警告灯がついたまま走り出すと、サイドブレーキの損傷につながります。
しかし、サイドブレーキを解除したにもかかわらず、警告灯が点灯したままになってしまうことがあります。この場合、ブレーキ系統に何かしらの不具合が起きているので、早めにチェックを受けるようにしなければなりません。
主な原因として、ブレーキフルード(ブレーキのオイル)や油圧の異常、ABS(アンチロックブレーキシステム)に異常が考えられます。どこかは明確に示せませんが、何かしらの異常、あるいは誤作動を起こす恐れがありますので、早めにチェックを受けるようにしましょう。
パーキングブレーキの警告灯
シートベルトの警告灯
(2)シートベルト
シートベルトを着用していないと点灯する、安全確認のための警告灯です。車種によっては助手席にもついている場合があります。着用しているのに点灯するような場合はセンサー異常が考えられますので、念のためチェックを受けるようにしましょう。
(3)水温計
エンジンの冷却水の温度を計測している水温計ですが、エンジンがかかった直後は低い状態で緑色の表示になっていることが多いです。温まってくると表示が消えますが、いつまでたっても緑のままだったり、途中から赤くなって高温の表示になったりした場合は注意しましょう。
緑のままの場合はセンサー故障の可能性が、赤くなってしまった場合はオーバーヒートのそれがあります。
水温メーターが付いたタイプ
水温計の警告灯マーク
普段は点灯していない警告灯がついた場合、結構見落としてしまうことが多いです。普段目にしているものであれば目に入るのですが、これは不思議なものですね。もし、下記の警告灯がほんの一瞬でも点灯したのを確認した場合は、念のため販売店やディーラーにチェックをお願いするようにしましょう。
(1)SRSエアバッグ警告灯
ほとんどの車の場合、エンジンがかかった直後は点灯してしますが、一定時間で消えることがほとんどです。これが、走行中に転倒していたり、いつまでたっても消えないような場合、エアバッグに異常があることを表しています。
走行中にエアバッグが開いてしまったら大変です。即座にチェック、修理を依頼するようにしましょう。
SRSエアバックの警告灯
-+の表示が、充電警告灯
(2)充電警告灯
バッテリーが少なくなっている場合と勘違いしている人も多いですが、これが点灯した時は電気系統(オルタネーターなどの発電、充電装置)に異常があります。電圧を維持することができず、走行に影響が出たり、エンジンに負担をかけたりする場合がありますので、すぐに修理を依頼するようにしましょう。
(3)ABS警告灯
ABSが作動しているときに点灯することがありますが、常に点灯している場合はABSのシステム自体の異常が考えられます。車種によってはこの警告灯がついていない場合もあり、サイドブレーキの警告灯と一緒にされていることもありますので注意しましょう。
突然急ブレーキがかかったり、逆にブレーキが作動しなかったりすることもあります。
(左)エンジン警告灯、(右)ABS警告灯
(4)エンジン警告灯
エンジンを制御する系統に異常が出ている場合に点灯します。エンジン本体に異常が出ている場合もありますが、多くはセンサーの系統に故障が見られる事が多いです。エンジンは自動車の心臓部分なので、異常が小さなうちに検査を依頼するようにしましょう。
センサー故障の場合は、センサー部分の交換が必要になります。
この他、さまざまな警告灯がありますが、普段点灯していないものが点灯しているということは、何かしらの不具合が発生しています。心配かどうかはさておき、まずはチェックを依頼し、必要に応じて修理するようにしましょう。
自動車に乗り続けていると気付く違和感よりも、明らかにランプで表示される異常の方が分かりやすいです。また、異常を察知して修理をするのは運転者の義務でもあります。安全運転のためにも、自動車の異常は早めに直し、常に安心して運転できるような環境を維持しましょう!
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(4月に廃車/1,600cc普通自動車)