1台2億円!?ドバイの警察が使うパトカーはスケールが違う
近年、何かと話題にのぼる中東。その中でも、知名度上位に位置する都市の一つが、アラブ首長国連邦(UAE:United Arab Emirates)、お金持ちの街としても有名な「ドバイ(dubai)」ではないでしょうか。
実は、このドバイ(Dubai)で活躍するパトカー(パトロールカー)がものすごいことになっていると話題になっています。
日本でよく見かけるパトカーとドバイの警察が使用しているパトカーの違いや役割などについて調べてみました。
ドバイの、バージュアルアラブホテル
TVやインターネットでさまざまな国のパトカーを見ていると、国によって大きく違うことがよく分かります。
まず、日本のパトカーというと、お馴染み、白黒のツートンカラーです。昭和25年に初登場した際には真っ白のデザインでしたが、昭和30年になり現在の色合いに統一、都道府県によって微妙にその色の割合も微妙に違っているのが特徴です。
その一方、ドバイで使用されているパトカーは、白いボディに緑のラインが特徴的。「POLICE」とはっきり書かれてはいますが、やはりこちらも明確なデザインの決まりはないように感じます。そして、詳しくは後述しますが、日本の白黒パトカーと比べるとスポーツカータイプの車両が多いのも特徴のひとつです。
なお、日本のパトカーは赤色灯を装備していますが、ドバイでは赤灯と青灯が混合になっているランプを使用しています。
ドバイでは、日本では信じられないくらいの高級車がパトカーとして採用されています。「これでもか!」と言わんばかりのラインナップにただ驚くばかりです。もちろん、パトカーの価値は車両で決まるわけではなく、その仕事で決まるわけですが、ここでは代表的なパトカーをいくつか見ていくことにしましょう。
(1)日本車で唯一!?ドバイのパトカーになった「日産 GT-R」
日産の代表的なスポーツカーと言えば、「GT-R!」という方も多いのではないでしょうか。日本の覆面車両では前身のスカイラインが使用されていることもあるようですが、日常利用のパトカーとしてGT-Rが使われているのに驚きです。
推定の価格は1000万円!もし仮に、日本の警察が、この金額をパトカー1台に使ったと報道されてしまったら・・想像するだけでも恐ろしいことになると思います。国民がおそらく許しません。しかし、ドバイではさほど珍しいことではなく、このくらいの価格は当たり前なのだそうです。 (ちなみに日本の警察のパトカーは装備費込で1台400万円弱と言われています。)
(2)シザードアのパトカー!「ランボルギーニ・アヴェンタドール」
日本車の感覚で見ると、ありえない構造になっているランボルギーニ。ドアを開けると上に開く、ガルウィングならぬシザードアが有名ですね。日本でもお金持ちの著名人で乗っている方がいらっしゃるようですが、その価格は何と1台約4200万円!6.5リッターのV12エンジン。まったく想像の付かない世界です。
(3)日本でも比較的名前の通っている「フェラーリ FF」
個人的な主観が入っているかもしれませんが、日本でスーパーカーと聞くと、フェラーリという方も多いのではないでしょうか。比較的名前の通ったメーカーで、フェラーリとは知らなくても、何かの形で見たことがある人もいらっしゃるかと思います。
なお、このフェラーリFFはワゴンタイプで、日本で見かけるフェラーリとは形が違うのも特徴のひとつです。価格はおよそ3200万円。6.3リッターのV12エンジンを搭載しています。
(4)ドバイ警察では安価な車両の部類に入る!?「シボレー・カマロSS」
シボレーは、アメリカのゼネラルモーターズが製造、販売を行うブランドで、日本国内でも見かけることがあります。その中でもカマロSSは最高クラスの車両で、6.2リッター、V8エンジンを搭載している車両です。
わずか4.7秒で100km/hに到達すると言われ、日本では500万円程度の販売額となっています。ドバイの車両の中ではリーズナブルなアイテムとされていますが、決して安いと言える金額ではありません。
(5)高いだけではない!1人乗りの「ルノー Twizy(トゥイージー)」
高級車続きで、そういう車ばかりが配置されているのか?と思うのですが、決してそういう訳ではありません。ルノーのTwizyは一人乗り!日本の警察でいえば、派出所の警察官が乗っているカブのような位置づけなのでしょうか。
環境に優しいEVで、価格はおよそ100万円。車両は価格ではありませんが、高級車続きのドバイ警察のパトカーから比べると、大変お得な価格だと言えるでしょう。
(6)世界最速!世界最高額のスーパーカー「ブガッティ ヴェイロン」
世界最強と名高いスーパーカー「ブガッティ ヴェイロン」。なんと、その価格はおよそ2億円!一般人には、一生働いても買えないかもしれない代物です。フランスのスーパーカーで、最高速度は400キロオーバー。F-1にも全く引けをとらない速さになるのだと言われています。
馬力は驚異の1200馬力ともいわれ、もはや一般的な日本車とはまったく比較にならない勢いになっていますね。そんなパワーはどこで必要なの?と突っ込みが入ってもおかしくないスペックが特徴的です。
ただ、お金持ちが最高級スーパーカーを乗り回すドバイでは、交通違反は日本の比ではなく、ヴェイロンくらいのスペックがないとそもそも追いつけないとか。
この他、日本でも乗っている人が多いベンツやBMW、アウディといったメーカーや、マクラーレンやアストンマーチンといった有名メーカーも名前を連ねます。この世の贅沢が並べられた光景が、ドバイの警察署駐車場では見られるのだそうです。
日本でも、日産のスポーツカー、フェアレディZをパトカーにするとニュースになりましたが、税金の無駄…という声も多かったようです。主に高速隊のパトカーとして利用されるようですが、その他にどのような車種があるのか、見ていくことにしましょう。
なお、日本の白黒パトカーは用途に応じて、大きく3種類に分かれています。
・高速隊、交機隊(2.0リッター〜3.5リッター)
・警ら隊(1.9リッター〜2.5リッター)
・ミニパトカー(ミニパト)(軽自動車〜1.5リッター)
この他、警備専用車両や覆面パトカーなど、さまざまな用途があるのが特徴です。
日本では国産車がほとんどで、私たちが主に目にする警ら隊のパトカーには、トヨタのクラウンを始め、スバルのレガシィB4などが使用されています。セダンタイプの車両が多いのが特徴です。
また、地域によってばらつきのあるミニパトカーには、トヨタのパッソやプラッツ、スズキのスイフトやソリオなどが国費で購入されています。
この他、日本ではさまざまな用途に応じて、国産車を使い分けています。たとえば、総理大臣や要人の警護に当たる車両には、普段のパトロールでは見かけないような車両を使用していることもあるのが特徴的です。たとえば、トヨタのランドクルーザーやスバルのレガシィアウトバックといったSUVタイプの車両などが挙げられます。
捜査車両や覆面パトカーは白黒パトカーのデザインをしておらず、一般車に紛れやすい車両も多くありますし、日産セレナのようなミニバンを使う場合もあります。挙げるとキリがありませんが、日本国内では、さまざまなパトカーを見ることができるでしょう。
バベルの塔!? ブルジュ・ハリファ
ブルジュ・ハリファは高さ828メートル
ドバイの車両との大きな違いは、やはり費用面が挙げられるのではないでしょうか。
前述のフェアレディZでも挙げましたが、日本では、パトカーの購入に国費や都道府県費を使う…つまり、私たちの税金で賄われていると考えられます。ちなみに、フェアレディZ NISMOはおよそ600万円弱。確かに、日本人の感覚で行くと、税金の無駄遣い!となってしまうのも無理はありません。
それに対して、ドバイの警察署長さんは大喜びする市民たちを見て、さらにこのような高級車を採用していこうと思ったのだとか。もはや、日本と考え方も、そして規模も桁違いですね!
日本は治安の良い国と言われることが多いですが、それはドバイも負けてはいません。ドバイはアラブ首長国連邦、近隣の国には紛争地域もあり、この影響もあって、治安が良くないのでは?と思っている人も多いです。
しかし、現地に住んでいる日本人の方が言うには、深夜でも多くの人、そして子供が出歩けるような地域で、遊園地が深夜でも営業しているとのこと。その他、お店も多くが24時間営業となっているほか、トラブルもあまり起きないのだそうです。人によっては、日本よりよほど治安が良いという人もいます。
ドバイではイスラム教の教えにより、お酒、博打、風俗業が禁止されています。よくよく考えてみると、これら3つにはお金がかかりますし、トラブルのイメージも…?一見厳しいようですが、これも治安の良さの理由としてひとつ挙げられるものなのかもしれません。
ドバイの街角風景、整然としています。
砂漠のオアシス。ドバイ高層ビル群と夕日
日本ではパトカーと聞くと、悪い人を捕まえるための車、あるいは事件を捜査するための車両というイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、本来の名前は「パトロールカー」。何か問題がないか、困っている人がいないかを見て回るための車なのです。そういう意味で車両を考えると、やはりパトロールは「お金持ちの住む地域」が優先されるので、こういう車輌構成も納得いきます。
なお、ドバイでのパトカーの役目は「交通安全推進」がメインになっているようです。
年収1000万円以上が平均とされるドバイの治安を守る警察。そこで使用している車両は、ドバイならではの規模であり、一部を除き、日本では真似できないようなものがあります。
もちろん、車両だけで警察の良し悪しは判断できませんが、スーパーカーぞろいの駐車場にド肝を抜かれるのは事実です。車好きには、よだれが出てしまいそうな自動車界のスーパースターが一堂に会しているドバイの警察の自動車たち、一度はこの目で直接見てみたいですね!
パーツやメタル資源として再利用し国内外に販売!
車解体の資格を持つ廃車.comの工場と直取引だから高く買取れる。
すでに払った31,600円の自動車税も返ってくる。
(4月に廃車/1,600cc普通自動車)