ワイパーを自分で交換してみよう!(2)~実践編~
ワイパーの交換工賃は1ヶ所で数百円程度のものが多いそうです。フロントの2本とリアに1本…交換すると千円ちょっとかかるのかと思うと、自分で交換できたらな…と思う人もいるかもしれません。実際にワイパー交換の費用というのは、掛かる時間を考えると、かなり高額な作業料金ともいえます。
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ここでは、ワイパーの交換手順とその注意点をチェックしていきましょう。この記事を参考に、交換できるようになれば幸いです。
交換や分解をして元に戻せなくなってしまう人の多くは、取り付けられている状態をチェックせずに外してしまうのが原因です。まずは、どこに何がどのようにしてくっついているのかをチェックするようにしましょう。
一般的なワイパーの場合、左右対称の形をしていることが多いです。しかし、あれには向きがあることをご存知でしょうか。商品によってはストッパーがついていることがありますし、留め金の向きが違うこともあります。
この方向を間違えると取り付けができなかったり、取り付けられても拭き取りが悪かったりすることもあります。
とにかくよーく見てください。この金具はどこを通り止まっているのか、向きはどのようになっているのか…。不安であれば、写真を撮って確認してみるのもいいでしょう。
裏側にひっかけフックタイプ
表側から、ひっかけるタイプ
よく見て、構造がわかったところで、いよいよ取り外しにかかりましょう。しかし、ブレードごと交換するのか、ゴムだけ交換するのかによって、多少の違いが生まれます。
(1)ブレードごと交換をする場合
ブレードごと交換をする場合、交換するアイテムはほとんどゴムがついた状態で販売されています。ブレード単品で売っていることはほとんどなく、ゴムがすでにセットされていることが多いです。そのまま包装を外して、取り付ける向きを確認しましょう。
取り付ける場所の形状が同じであること、そしてその向きをしっかりと確認し、留まっているものを外します。
ネジで固定されているもの、あるいはプラスチックのツメで固定されているものがありますが、どちらも長く使っていると錆びついたり、固まって取りづらくなったりしているかもしれませんので注意しましょう。無理に力を入れて外そうとすると壊してしまったり、自動車本体側のアームを壊してしまったりすることがあります。
うまくはずれない場合はいったん力を抜いて落ち着いて構造を確認しましょう。また、引っ張って外す際にはあちこちの方向に力をかけず、まっすぐ取り外す方向に引っ張るのがポイントです。
取り外しに成功したら、本体側のアームがガラスに触れないように立てておきましょう。そして、新しいワイパーを取り出し、ツメの位置や向きを合わせてゆっくりと差し込んでいきます。正しく入っていれば、さほど力を入れなくてもしっかりと固定できるでしょう。
最後は正しく取り付けられたかどうか試運転をして完成です。
裏側フックタイプ、ワイパーを立ててから…
ワイパーブレードを、クルリとひっくり返します
ひっくり返した、後ろ側にフックがある
フックを押しながら、ワイパーブレードをずらす
表側フックタイプ
フックを起こす
ワイパーブレードを横にずらして外す
ワイパーアーム(下)とワイパーブレード(上)
(2)ゴムだけを交換する場合
ゴムの交換は、ブレードを自動車本体に取り付けたまま作業を行うことが多いです。心配であればブレードを取り外してゆっくりと作業をしてもいいですが、(1)の作業が増えてしまいます。
まず、ゴムを引き抜くのですが、この時、ストッパーがついていないかどうか確認しましょう。ストッパーとは、ブレードのレールがはまっているところにあり、レール部分に微妙なでっぱりがあります。ないタイプもあるので、ストッパーの有無と位置の確認は忘れないようにしましょう。
確認をしたらストッパー部分に気を付けながら、ゆっくりと引き抜きます。ストッパー部分はまっすぐと引っ張ることでほとんどが簡単に外れるでしょう。なお、引き抜いたゴムには成形用の金具(バーティブラ)が入っていますので、けがをしないよう注意が必要です。また、この金具(バーティブラ)は、交換する新しいゴムに装着して使うので捨てずに取っておきましょう。
古いゴムを取り外したところで、新しいゴムに、バーティブラを組み込んだ状態で、元通りにブレードにはめ込んでいきます。その際、ゴムにプラスチックの固定具がついていることもありますので、取り外すのを忘れないようにしましょう。
元通りにレールとブレードを組み合わせていき、最後にストッパーをはめ込みます。ストッパーはまっすぐ進行方向に押し込むことで簡単に入るはずです。ストッパーのないタイプはしっかりと元通りにはめ込んでいきましょう。最後は試運転をして完成です。
ワイパーブレードは、金具とゴムが挟込んでいる
金具を曲げないように、つまんで引き抜く
(1)無理に力を入れないこと
ワイパーの接合部分はプラスチックでできていることも多く、取り外すときに割れてしまうこともあります。外れないときは無理に力を入れずにまっすぐ引っ張るようにしましょう。それでもはずれないときは、時間をおいて作業するなど、落ち着いて進めていくことが大切です。
また、ネジのタイプの場合、外し忘れはありませんか?意外と見えないところが止まっている場合もありますので注意しましょう。
(2)ケガには十分注意しましょう
ワイパーに挟まっている金属の細い棒で指を切ったり、力を入れて引っ張りすぎてケガをしたりする人がいます。周りの広さと安全も確保して、作業を行うようにしましょう。
たかだか数百円…という人もいるかもしれません。もちろん、自分でやれる自信のない人は、プロや作業ができる知り合いに任せられる、あるいは一緒について作業するのが一番いいです。一度体験してみることで、車に対する思い入れや世界観も変わってくるかもしれません。
エンジンオイル交換というと道具が必要になりますが、ワイパー交換は替えのワイパーと場合によってはドライバーがあれば作業可能です。覚えてしまえば簡単なので、ぜひ挑戦してみましょう。
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