北海道の景色を楽しもう!
皆さんこんにちは!北大自動車部です。
北海道といえば、雄大な自然!美しい景色!筆者は「ドライブ」と「景色を楽しむこと」が好きで、よく日帰りで遠くまで足をのばし、北海道の雄大な景色を楽しんでいます。
電車やバスといった公共交通機関で行けるようなところでも、ドライブ好きが高じてついつい車で行ってしまいます。その結果、帰りにへとへとになりながら運転しているということもしばしばです。
とまぁそんなことはさておき、今回は北海道に多数ある絶景スポットの中から、札幌から比較的手軽に行けるいくつかの場所を選んで、ご紹介します。
電車・バス・自動車など、様々な移動手段があるので、それぞれの場所へのアクセス方法、移動にかかる時間も合わせて紹介していきます。
北海道に住んでいる筆者ならではのマニアックな場所もご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね!
有名な小樽運河のレンガ倉庫
小樽は、古くから北海道の港湾都市として発展してきた都市です。そんな小樽でシンボルとなっているのが「小樽運河」。重厚な倉庫が立ち並び、夜にはライトアップもされます。特に、ライトアップされた倉庫の並びが運河の水面に映し出される夜の姿は、思わず息をのんでしまうほどの美しさです。
運河沿いには、ラーメン・スープカレー・寿司といった北海道の味が楽しめる飲食店をはじめ、お土産ショップも多数軒を連ねており観光にはうってつけです!まずは、そんな北海道を代表する観光地「小樽運河」へのアクセスについてです。(札幌駅を起点とします)
・電車で行く場合
選択肢としては「快速エアポート」と「いしかりライナー」の2種類があります。この2種類の電車ですが「快速エアポート」は約32分、「いしかりライナー」は約39分で札幌小樽間を結んでいます。このどちらに乗っても大して変わりません。
というのも実は、両方とも札幌小樽間は同じ線路を走っていて「快速エアポート」は快速で「いしかりライナー」は区間快速というだけの違いなのです。もちろん小樽行き、札幌行きの普通電車もありますが、小樽・札幌につくまでの間にほぼどちらかの快速に抜かされるので、函館本線「快速エアポート」か、区間快速「いしかりライナー」のどちらかに乗ることをお勧めします。
通行間隔は「快速エアポート」は30分ごとに、「いしかりライナー」は大体20分毎くらいに来ます。電車が来なくてイライラ~ということなく乗れるでしょう。ちなみに運賃は片道640円となっています。
・バスで行く場合
高速バスは小樽駅~札幌駅間を約1時間で往復しています。本数としては10分に1本は出ていますので、待ち時間は気にしなくてもよさそうですね。バス時間に気をもむことなく観光できます。これを見るとバスも結構いい手段ではありそうです。
・自動車で行く場合
札幌からの距離は約34㎞で、約50分かかります。経路としては様々ありますが、今回は高速道路を使わず、国道5号線を走りました。札幌市内を抜けるまでは信号待ちに悩まされますが、抜けてしまえばそれまで。海沿いを気持ちよく走れます。道中カーブが多いといった印象で、ドライブするには楽しいかもしれませんね。
また、余談にはなりますが、車で小樽に行く際は駐車場に注意してください。というのも、駐車料金が高いんです…!何でもないコインパーキングが、30分で400円ほど取られたりします。
周辺の駐車場もほぼそれくらいの値段設定です。また人気観光地というだけあり、駐車場も埋まりがちです。皆さんも小樽に車で行く際はそれらに注意してから行かれた方が良いと思います。
お次は「支笏湖(しこつ湖)」です。支笏湖は、千歳市にあるカルデラ湖であり、日本最北の不凍湖として知られています。また、並外れた水の透明度は、人々を魅了しています。秋には紅葉、冬には「千歳・支笏湖氷濤まつり」が楽しめるほか、周辺には温泉施設も多く、魅力たっぷりです!
支笏湖の水面に映る空
美しい支笏湖の湖畔
天気が良いと、上の写真のように湖面に山や青い空が反射し、息を吞むような絶景が拝めます!手軽に、北海道の自然を体感することができますよ。天気が悪いとこんな時もありますが…(下写真)
曇りの日の支笏湖
そしてなんと実は、残念なことに札幌から支笏湖までは電車が通っていません!さらに、バスも新千歳空港発着のものしかなく、札幌からは直接バスで行けないのです。公共交通機関で行くには、乗り継ぎが必要になってきます。
・電車、バスで行く場合
この方法では、まず南千歳駅まで電車で行くことになります。この際の電車は「快速エアポート」が便利です。大体40分くらいで札幌駅から南千歳駅までを結んでいますし、15分毎に走っているので利便性も高いです。
この後はバスを使います。使うバスは北海道中央バスの「支笏湖線」が良いです。「支笏湖線」は、平日は1時間に1本、土日は30分に1本くらいなので、バスで支笏湖まで行く際は、きちんと乗り継ぎを調べてから行ったほうがいいでしょう。
バスは大体50分ぐらいで南千歳と支笏湖を結んでいますので、乗り継ぎ時間を考えると大体2時間弱で札幌から支笏湖まで行けます。運賃は札幌から南千歳までは840円、南千歳から支笏湖までは930円なので、合計で片道1770円になります。
・自動車で行く場合
札幌からの距離は約50㎞、支笏湖までは下道で1時間少々といったところでしょうか。支笏湖周辺の道は片側一車線で、追い越し禁止でもあるので、前の車が詰まることが多いです。また、土日は交通量も多くゆったりとした流れになるため、ドライブを楽しみの一つとしていくのならば、平日に行くか、混まない時間帯に行くと楽しいかもしれません。
ただ、晴れた日の支笏湖ドライブは本当に気持ちが良いです。運転しながら思わず相好を崩してしまいます。公共交通機関にはない、魅力の一つではないでしょうか?
海沿いを走る"オロロンライン"
今までの超有名なところとは違い、題名からしていきなり漠然としてしまっているのですが、よくドライブをする筆者が個人的に好きな場所です。
オロロンラインとは、国道231号と232号の愛称であり、知る人ぞ知る絶景ドライブルートの一つで、走るだけで北海道の雄大な自然、景色を体感できる道です。北は稚内、南は小樽まで延びている海沿いの道になっています。道沿いには道の駅、絶景の名所が点在しているので、走っていてもまったく飽きることがありません!
"オロロンライン”から見える夕日
蛇足ではありますが、その中でも特に、筆者はこの景色・この場所がかなり気に入っています。(下写真)
お気に入りのスポット
この写真では曇ってしまっているのと、筆者の拙い写真技術のせいで、あまりきれいに撮れてはいませんが、晴れの日に見に行けば本当にいい景色なのでぜひ見に行っていただきたい場所です。ちなみに場所はこのあたりになります。(下写真)
お気に入りポイント(Google Mapより)
“海”、“雲”、“空の青”、そして丘の下に広がる“街並み”。それらすべてがバランスよく配置されていて、眺めていて非常に気持ちがいいんです…!北海道の広さを表しているような気もしますし、様々なことを想起させてくれる景色ですよ。映画のワンシーンにでも出てきそうです。このような写真が撮れる場所は北海道にはたくさんありますが、自分はここから見るこの景色に何か心を惹かれるものがあります。
さて、こんないい景色を見ることのできるオロロンラインへのアクセスについてご紹介します。
・バスで行く場合
オロロンラインは国道というだけあって、さすがに電車は通っていないため、バスでの移動になります。オロロンラインを楽しむには、札幌から稚内方面へと向かう北上ルート、札幌から小樽方面へと向かう南下ルートがあります。
まずは、北上ルートから!都市間高速バス「はまなす号」が約6時間で、札幌~稚内を繋げています。片道6200円で、途中高速道路を走りますが、しっかりと景観は楽しむことができます。
お次は、南下ルート!南下ルートでは「はぼろ号」が、札幌~豊富(とよとみ)町を繋げます。これは前者とは異なり、各停留所に停車しつつのんびりと運行しています。ゆったりと景色、観光を楽しみたい方にはお勧めです。ちなみに札幌~留萌間で2370円となっています。
・自動車で行く場合
小樽から稚内に延びるオロロンラインですが、すべて走破するとなると、なんと約380㎞!およそ7時間は要します。もちろん走破しろとまでは言いませんが、北海道の道をドライブするのは本州の道にはない気持ちよさ、爽快感があります。
公共交通機関を利用する場合とは異なり、自動車で行けば、自分のペースで、気の済むまでドライブできますし、気に入った景色をゆったりと楽しめます。かかった時間以上の素晴らしい体験がきっと待っています!非常に魅力的です。
また、余談にはなりますが、オロロンラインは、自転車も気持ちよさそうに走っていることが多いです。自転車で走るのが好きな方は自転車をクルマに積んできて、サイクリングを楽しむのもいいのではないでしょうか?ちなみに札幌市内からオロロンラインに出るまでは、自動車で20~30分です。
いかがだったでしょうか。
今回は「小樽運河」、「支笏湖」、そして「オロロンライン」と、誰もが知る超人気観光地から、知る人ぞ知る穴場スポットまで幅広くご紹介しました。
ここで紹介したスポットはほんの一部分に過ぎませんが、やはり北海道には多くの観光資源、美しい自然があるということに改めて気づかされます。
また、スポットへの行き方はさまざまですが、今回紹介したのはどれもアクセスしやすい移動手順になっています。自身の目的に合った最善の方法が利用できるといいですね!
ちなみに筆者は、自動車で周囲の景色を眺めながら行くのが一番のおすすめです。北海道を観光するという機会があれば是非参考にしていただければ幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
以上(執筆:北海道大学自動車部)