中古パーツは自動車修理の救世主!?
自動車の不具合は、思ってもみないところで遭遇してしまうこともあります。通常の故障のほかにも事故や災害、違法改造など…さまざまなケースがありますが、安全走行を考えれば修理をしなければなりません。走行に負担がかかるようなケースであればなおさらです。
しかし、修理にはどうしても思ってもみない費用がかかる…部品交換が必要な場合は部品代もかかり、へたをすると中古車が一台買える値段になってしまうことも。そこで登場するのが「中古パーツ」と呼ばれる部品なのですが、これにはどのようなものであり、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自動車の修理というと、ディーラーへ持ち込む人が多くいます。電化製品の修理と同様、メーカーの方が確実に修理をしてもらえると考えるからです。ディーラーでは、専門の機械や工具、整備士がいて安心ができると考える人が多くなっています。
メーカーの保証期間中の自然故障であれば、無償修理の対象になる場合もありますので、その場合は確実、お金もかからず直してもらえるのは魅力です。しかし、そうでない一般修理の場合、安心はできるものの、新品の部品を使うことが多く、工賃や部品代など、どうしても費用は高くなってしまいます。
中古パーツは、その名の通り、誰かが一度は使っている中古品のことを指します。自動車の世界でいうならば中古車、つまり使用済みの自動車から部品を取り出したものです。事故車や廃車となった車両から、使えそうなパーツを取り出し、再販売しています。
もちろん、すべてのパーツが使用可能というわけではなく、使えない部品や油脂類はリサイクル、あるいは処分されます。
では、中古パーツのメリット、デメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?
中古パーツを利用して修理をする際のメリットには、金銭面と環境面、主に二つの理由があります。
(1)修理代が安くて済む場合がある
中古新品関係なく、修理に必要なパーツは必ず用意しなければなりませんが、中古パーツであれば、新品と比べると安くて済むのが一番の特徴です。修理代は、主に作業工賃と部品代で計算されるため、部品代が安い分、総額も安くなります。
(2)環境保護に役立つ
自動車パーツを新品で作ることになった場合、フロンガスや二酸化炭素などを排出することになるパターンが多いです。しかし、中古パーツであれば、すでに完成しているものを使用します。そのため、新規に作成する必要がなく、環境保護の役目を果たすことがあるのです。
環境保護や破壊防止が強く叫ばれている昨今、中古パーツの需要は徐々に高まりつつあります。
その他、生産をすでに中止してしまったような場合であっても、市場に出回る中古パーツで修理できるようなパターンもあります。低年式車、あるいはほとんど行動を走っていないようなマニアックな車に乗っている人に喜ばれることが多いです。
運転席のドアを中古部品で修理中
バンパーとヘッドライトを中古部品で修理
安く修理できて環境にもやさしいのであれば言うことなしなのですが、注意しておきたいこともあります。
(1)耐久性の問題
中古パーツと聞くと、「本当に平気なの?」と心配する人がいます。それも無理はありません。中古品というのは、誰かがずっと使ってきたものであり、いつ壊れるかも分からないのが現状です。
修理は安く済んだとしても、またすぐに壊れてしまうのではないか?そう思う人の気持ちはよく分かります。ただし、新品を利用しても、すぐに故障する可能性は100%否定できるものではありません。
もし、どうしても心配な場合は修理工場に相談をして、保証のある中古パーツを手配してもらうのも手です。多少なりとも価格はアップしますが、新品ほどの期間はなくとも、一定期間は対応してもらうことが可能になります。
(2)すべてのパーツがそろっているとは限らない
中古パーツの一番の問題点は、在庫の有無です。絶対に欲しいものが見つかる!という保証はありません。市場に出回っているものがすべてであり、見つからなないことも十分に考えられます。
(3)出所には十分注意を!
とにかく安く済ませよう!と思い、業者を探すのではなく、別途自分で探してきて依頼をするような人もいます。特に、個人で出品しているような出所不明のパーツは十分注意が必要です。
素人が走行距離とその具合をパッと見ただけで判断したパーツには、思ってもみない欠陥があることも考えられます。安くてキレイだけで購入しないように十分注意しましょう!
特に、オークションや個人販売で入手する場合は、しっかりと車両情報やパーツ情報を入手し、信頼できるものであるかどうかをチェックしましょう。また、不安な場合は修理工場にお任せで安心できるパーツを使用することをお勧めします。
中古パーツを探していると、リビルトパーツと呼ばれるものがたまに混じっています。これは、エンジンやギアミッションなどによく見られるのですが、故障や不具合で回収されたパーツを徹底的に分解、検品、修理などを行い、完全に機能する状態にして販売しているものです。
「新古品」とはまた違った扱いになりますが、新品に近いものが回収、修理された場合は、新品に近いものということができるでしょう。「一度使われている」という意味では中古部品と同じですが、分解や交換が行われている点が大きな違いです。
自動車を安心して長く乗り続ける以上、何かしらの不具合が起きてしまったら、修理は必須です。しかし、費用は高くて痛い出費になる…。中古パーツは、そんな悩みを軽減するだけでなく、環境を守るという重要な役割を担っているのです。
近年はプロの業者が徹底した品質管理やチェックを行い、中古とはいえども、質はしっかりと保証できるものを提供してくれます。いざという時には、専門の修理工場による、安心できる中古パーツを使用した修理にも目を向けてみるといいでしょう。
信頼の出来る業者選びも大事
修理鈑金塗装、焼き付け作業中
パーツやメタル資源として再利用し国内外に販売!
車解体の資格を持つ廃車.comの工場と直取引だから高く買取れる。
すでに払った31,600円の自動車税も返ってくる。
(4月に廃車/1,600cc普通自動車)