正しいホイール選びは自動車長持ちへの第一歩!1~ホイールの基礎知識~
タイヤ選びの際にセットで検討することもあるホイールですが、みなさんはどうやって選んでいるでしょうか?見た目や値段など、さまざまな要素があると思いますが、その中でも一番気にしておきたいのがサイズです。しかし、サイズもただタイヤがハマればいいというものではありません。
ここでは、正しいホイールの選択とその基礎知識についてみていくことにしましょう。
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ホイールの材質は主に三種類に分けられます。一般的によく利用されているのがアルミホイールですが、そのほかの種類についてもご紹介します。
(1)アルミホイール
近年、一般的に聞くホイールの材質はアルミが多いです。軽量で放熱性が高く、強度(剛性)もあるため、多くの乗用車に利用されています。デザインもさまざまなものがあり、その価格も高いものだとホイール1本で10万円以上することも…。
ホイール専用の洗浄剤が登場することからも、その人気がうかがえます。
(2)スチールホイール
アルミと比べると、値段が安くて大量生産にも向いているタイプとなります。流通量も多いタクシーなどの商業車や営業車、あるいは新車のノーマル装備の車両にも装着されていることが多いです。安価なのは魅力的ですが、強度や放熱性はアルミに劣り、重量もあります。
そのため、限定的な利用範囲となるほか、軽量を求めるスポーツカーには向いていません。
アルミホイール
スチールホイール(鉄ホイール)
(3)マグネシウムホイール
一般ではあまり見かけることのないホイールです。その名の通り、主な材質はマグネシウム合金で、アルミよりも軽くて丈夫という特徴があります。しかし、ホイール自体が腐食しやすく、管理が難しいため、一般的にはあまり用いられていません。
値段は高いですが、強度や安定性は抜群です。
今は盛んに「エコ」が騒がれていることもあり、軽量化されたアルミホイールとエコタイヤをセットにしたものも人気になっています。
自動車用品の専門店、タイヤ店などへ行くと、所狭しとたくさんの商品が並んでいます。ホイールを選ぶときはどのようにして選べばいいのでしょうか。
とりあえず、どんな構造で、どんなサイズが…と見ていたら、そこから進まなくなってしまいます。最初は自分が欲しいものいくつか選んでみて、そこから自分の車に合うかチェックしていくといいでしょう。
実際には、タイヤサイズが合っていてもホイールが適合しないこともあるため、複数の候補を挙げておくことをお勧めします。また、ハブリングなどのアイテムを装着すると適合する場合もあるため、詳しくはお店の人に聞いてみましょう。
私たちの目に見えていないところで、ホイールにはさまざまな細かいサイズが決められています。これを守らないと、車検に通らないことがあったり、大事故、故障の原因につながったりすることもあるのです。
まず、ホイールの情報は、ホイールのどこかに刻印されていたりシールが張られていたりします。自分である程度目星を付ける時には、この情報をチェックするようにしましょう。
(1)リム径、リム幅
適合する「タイヤ」のサイズを表しています。リム径は「タイヤのインチ」リム幅は「タイヤの幅(0.5刻み、インチ数)」を表しています。
(2)ボルト穴数
多くの乗用車のタイヤは4穴か5穴のどちらかです。種類によっては6穴になっているものもありますが、この穴の数が合わなければ、タイヤをセットすることができませんので注意が必要です。
左:4穴タイプ 右:5穴タイプ
大型4WD車や、トラックには6穴が多い
(3)P.C.D
P.C.Dとは、ボルトの穴をそれぞれ結んでできる円の直径のことです。日本車の場合、100または114.3というサイズが主流になっています。現在のホイールを見て比べてみるといいでしょう。なお、外国産車の場合、さまざまな大きさがあるので注意が必要です。
ナット穴の中心から中心までの距離がPCD
(4)インセット、アウトセット、ゼロセット
リム幅の中央部分から見たとき、どの位置に取り付け面があるのかを表したものです。以前は「オフセット」と呼ばれていましたが、国際基準に伴い、呼び名が変わりました。前述の(1)〜(3)が合致していても、これが合わないとさまざまな問題を引き起こします。
・インセット
取り付け面が中央部分よりも外寄りに配置されているものです。それだけ多くホイールが自動車本体側にせり出ることになります。極端な場合、うまくタイヤをセットすることができません。無理にセットするとタイヤが外れたり、ひどいとショックごと曲がって走行不能になったりすることもあります。
・アウトセット
取り付け面が中央部分よりも内側寄りに配置されているものです。つまり、ホイールが外側へ多く出ることになります。ホイールは正面から見たとき、ボディよりも外側に出てはいけないことになっており、違反していると車検を通すことができません。
・ゼロセット
取り付け部分が中央部分と同じ位置に配置されているものです。
これらは、どれが良くてどれが悪いというものではなく、自動車に適合したものを取り付ける必要があります。
ホイールも同じように見えて、実は微妙に違います。しかも、その違いはデータで比較しなければわからないものも多く、よほど詳しい人でなければ難しいでしょう。見てもわからない時には、迷わずにお店の人と話し合って決めることが大切です。
また、どんなに気に入ったデザインでも適合しないものは、すっぱりとあきらめることで愛車を長持ちさせることにつながります。カッコいいからと強引に装着しても、車に合わなければ故障や事故の原因となり、プラスになる要素は一切ないということを覚えておきましょう。
パーツやメタル資源として再利用し国内外に販売!
車解体の資格を持つ廃車.comの工場と直取引だから高く買取れる。
すでに払った31,600円の自動車税も返ってくる。
(4月に廃車/1,600cc普通自動車)